犯罪被害者支援に関する研修会
昨日は、三重弁護士会で行われた「被害者を傷つけない傾聴の仕方」と
題する研修会に行ってきました。
講師は、臨床心理士の先生でした。
犯罪被害者等の現状という項目に挙げられたのが、
・精神的苦痛
急性ストレス障害(ASD)
心的外傷後ストレス障害(PTSD)
強い自責感、無力感、自分は被害に遭うに値する価値のない人間
・経済的苦痛
・刑事司法は被害者を軽視
・警察・裁判所・マスコミ・地域社会からの二次被害
・加害者等からの再被害 など
弁護士への相談が二次被害に当たらないように注意をしなければなりません。
(もちろん、他にも注意すべき点はありますが、
相談段階では何よりもこの点ではないでしょうか。)
そのため、事件後に被害者や遺族が受けるストレス障害といった項目の
説明については勉強になりました。
また、カウンセリングに関する項目もありました。
カウンセラーの方のようになるのは、難しいな、というのが正直な実感でした。
カウンセリングの知識を得たとしても、中途半端になってしまうのではないか、
ということ。
そして、感じたのは、役割の違いについて。
カウンセラーの方のようにはなれない分、
弁護士としての役割をしっかり果たさなければならないと痛感。
写真は先日行った松山で撮影。
町中を坊っちゃん列車が走っていました。
乗れなくて残念。
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