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犯罪被害者支援全国経験交流集会

先週は、宮崎市で行われた、

犯罪被害者支援全国経験交流集会に行ってきました。

宮崎県で被害者支援活動に携わった先生の事例報告や、

「被害者支援充実のための連携に向けて」をテーマとした

パネルディスカッションなどがありました。

 

事例報告では、殺人・死体遺棄事件に関する資料を

報告を聞きながら全部読んでみました。

が、凄惨な事件の内容に、正直途中で読むのが辛くなってきました。

分かってはいたものの、

ネットやマスコミで取り上げられている内容は、ごく一部にすぎず。

マスコミなどでは触れられない凄惨な様子が、事例報告では語られて、

涙をこらえるのが大変でした。

 

パネルディスカッションでは、

警察本部の方もパネリストとして参加されていました。

その中で、警察官の方から、『警察官として被害者給付金制度に説明したとき、

遺族の方から「制度は分かりました。ただ、受け取るということは、

子どもの死を受け入れることにもなってしまう…」などと

泣きながらおっしゃられた』という経験談がありました。

その警察官の方は、

「弁護士が代理申請してくれますよ。」と答えるのが精一杯だったと。

このような経験談を聞き、ハッとしたというのか、

改めて考えさせられました。

弁護士として被害者参加人として活動したり、

損害賠償請求の代理をしたりということはできます。

が、そもそも、遺族としては、

家族の死を受け入れること自体に時間がかかりますし、

受け入れられない状況なんですよね。

被害者参加制度とか損害賠償とかいう以前の問題なんですよね。

当たり前のことなのに、自分ができることを考え、

原点を忘れかけていた気がしました。

原点に戻る良い機会であったと思います。

 

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