いじめ防止法成立へ
衆議院本会議で、「いじめ防止対策推進法案」が可決されたそうです。
この後、参議院で可決されれば、成立する見通しです。
同法において盛り込まれているポイントとなる点は、以下のとおりです。
1)重大ないじめ事案が発生した場合に、
学校から文部科学省や自治体への報告を義務付け
2)重大ないじめがあった際に、
教育委員会や学校の下に組織を設けて事実関係を調査
3)いじめ調査に関し、被害者側へ適切に情報提供
4)インターネットを利用したいじめへの対策推進
日本弁護士連合会は、同法に関し、以下のような意見を述べていました。
1)同法が、いじめ防止のための対策に関する施策の推進を
図ろうとしている点は評価できるが、
その方策として掲げる「道徳教育及び体験活動等の充実」については、
道徳を教え込むようなものではなく、
法律案自体も認める「いじめの防止に資する活動であって
当該学校に在籍する児童等が自主的に行うもの」を
中心とするものにすべきである。
2)法律案は、起きてしまったいじめへの対処について、
いじめを受けた児童等への支援といじめを行った児童等への指導という
二者間の対峙的な対処としているが、
いじめの原因を探求してこれを対処すること、
いじめを集団の構造的問題と捉えいじめの四層構造を踏まえて
集団全体や観衆・傍観者に当たる児童等への対応も行うことが
明記されるべきである
など
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