三重県の女性弁護士 田中三貴 (三重弁護士会)トップ >> その他 >> 水俣病に関する最高裁判決

水俣病に関する最高裁判決

感覚障害の症状しか診断されず水俣病未認定とされた

熊本県の女性(故人)の遺族が県を相手に水俣病認定を求めた訴訟において、

最高裁第三小法廷は、県の認定を義務付けた二審の福岡高裁判決を支持し、

県の上告を棄却する判決を言い渡しました(平成25年4月16日)。

 

行政認定では、感覚障害と他の症状との組み合わせを条件としています。

 

最高裁は、「裁判所は行政処分が不合理かどうかではなく、

個別の事情と証拠を総合的に検討し決めるべきである」として、

司法が独自に認定できると判断しました。

そのうえで、「感覚障害だけの患者がいないという科学的実証はなく、

認定の余地はある」と指摘しました。

ただ、上記認定基準そのものは否定しませんでした。

 

 

三重県も、4大公害病のひとつである四日市ぜん息を抱えていますので、

公害病に関する記事となると、つい気になってしまいますね。

 

 

DSC01388.JPG

 

お花で少しでも癒しを…