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偽装質屋

先日、テレビで「偽装質屋」について報道されていました。

 

偽装質屋とは、

質屋を装って高金利で貸し付け行為を繰り返す業者のことを言います。

ほとんど価値のない商品を質草に、お金を貸し付けますが、

実質的な担保は年金。

貸金業を規制する法律では、

上限利息は年20%(貸付が10万円以下の場合)です。

これに対し、質屋業法は、保管費用等がかかることなどから、

上限利息は109.5%とされています。

また、年金担保を禁止する規定もありません。

 

偽装質屋は、

年金を定期的にもらっている高齢者をターゲットにしているようです。

年金が入ったら利息付で返金し、そうすると、手元に残る金額が足りず、

また借りることとなります。

このように、借りては返し、また借りるということを繰り返し、

高い利息を払っている感覚を抱かないようです。

 

警察は、新手のヤミ金業者とみて、摘発に乗り出しているそうです。

 

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写真は、三重県鈴鹿市にある椿大神社別宮です。